新着情報

2020国際山地旅游連盟(IMTA)年次総会が貴陽市で開幕

2020-11-26

翻訳:陳 月縁

修正:須崎 孝子

監修:姚 武強

 

 「国際山地旅游連盟(IMTA)」は中華人民共和国国務院の批准を得て設立された世界初のマウンテンツーリズムをテーマにした非政府、非営利団体国際組織であり、観光の発展を目標として、「山岳資源の保護、山岳文明の伝承、山岳経済の促進、山岳住民の幸福などを目指している。中国の主管部門は文化旅游部で、本部(秘書部)は貴州省貴陽市、連絡部は北京に設置された。連盟メンバーは世界の主要な山岳国家地域の観光組織、非営利機関、観光関連企業、観光専門学校、アウトドアスポーツ組織及び観光分野の有名な専門家、学者また企業者からなっている。連盟主席はフランス共和国前首相ドミニクビルパン氏である。連盟副主席は元中国国家旅游局局長、中国人民政治協商会議全国委員会常委邵琪偉氏である。連盟秘書長は外交部前副部長、元国務院僑務弁公室副主任の何亜非氏である。執行秘書長は元貴州省旅游局局長、シニア旅行の専門家傅迎春氏である。


国際山地旅游連盟(IMTA)本部.jpg

国際山地旅游連盟(IMTA)本部


 2020年11月10日、2020国際山地旅游連盟の年次総会記者会見が連盟本部で開催された。国際山地旅游連盟執行秘書長傅迎春によると、本年次総会が「新型コロナウイルス後の世界における山岳観光発展の路」というテーマを中心にし、国内外の情勢に緊密に合致し、連盟メンバーと業界から積極的な賛同と参与を得た。今回の年次会議は国際山地旅游連盟が主催し、国連世界観光機関(UNWTO)、世界旅行ツーリズム協会(WTTC)、太平洋アジア観光協会(PATA)、世界旅行経済フォーラム(GTEF)、世界観光連盟(WTA)、世界観光都市連盟(WTCF)、ASEAN-China Centre(中国アセアンセンター)、世界運河歴史文化都市協力機構(WCCO)、中国風景名勝地協会などの有名な国際組織、協会及び機構が積極的に支持をした。


2020国際山地旅游連盟の年次総会記者会見.jpg

2020国際山地旅游連盟の年次総会記者会見


 11月18日、2020国際山地旅游連盟年次総会が貴陽市で開幕した。国際組織機関、IMTAメンバー、観光業界の専門家学者及び企業家代表等300人以上がIMTA本部に参加し、新型コロナウイルス後の観光産業の回復をめぐり、オンラインとオフラインで「新型コロナウイルス後の世界における山岳観光発展の路」について詳細に討議した。


2020国際山地旅游連盟年次総会が貴陽市で開幕.jpg

2020国際山地旅游連盟年次総会が貴陽市で開幕


 国際山地旅游連盟副主席邵琪偉、貴州省省委常委兼省委宣伝部部長卢雍政、貴州省人民政府副省長胡忠雄、国際山地旅游連盟秘書長何亜非、中国文化旅游部国際交流協力局局長謝金英、在中国ネパール大使館大使マヘンドラバハドゥルパンデ、在広州ペルー総領事館総領事イヴァンアレグザンダーシルバリビエラ、在重慶日本国総領事館副総領事斉藤憲二、在中国フィリピン大使館旅游参事官 アーウィンバラン、在中国タンザニア大使館文化旅游参事官ルセケルソロモンゲワサ、ドイツバイエルン州中国代表処首席代表ルシエエレオニアマークル、在広州スペイン旅游領事アナマリアコルドバラファンテ、貴州省文化旅游庁の党組書記兼庁長張玉広、国際山地旅游連盟執行秘書長傅迎春などが開幕式に出席した。

 開幕式において、国際山地旅游連盟のドミニクビルパン主席が挨拶し、連盟秘書長の何亜非が2020年度活動報告及び2021年度活動計画報告をした。約300人以上の国際機関、IMTAメンバー、観光業界の専門家や学者、企業家の代表者は国際山地旅游連盟の本部に集まり、新型コノナウイルス流行後の観光産業の回復について、オンラインとオフラインで、「役病流行後半期の時代」の国際山岳観光発展の道というテーマで意見を深く交流した。


IMTA主席からの挨拶 (2).jpg


主席からの挨拶.jpg

IMTAドミニク・ド・ビルパン主席から挨拶


 今年、新型コロナウイルスが世界の山岳観光産業にかつて無い衝撃と影響をもたらしている。現在、中国では新型コロナウイルスが効率的に制御され、旅游業界の回復傾向が見られる。しかし全世界を見ると、感染症がまだ効率的に制御されておらず、さらに一部の国地域で依然として感染拡大している。世界の旅游業界は数多くの課題と将来の不確実性に直面している。


IMTA副主席邵琪偉から発言 (2).jpg

IMTA邵琪偉副主席から発言


 この度2020年国際山地旅游連盟年次総会は「新型コロナウイルス後の世界における山岳観光発展の路」を主要テーマにした。年次会議の開催中、各参加者は共にこの主要な議題に焦点を当て、感染症後の山岳観光の回復の促進と質向上の方法について詳細に議論し、全世界の山岳観光の運営と全世界の観光業界回復の促進に思考ガイダンスと実践的な支援を提供した。


貴州省省委常委兼省委宣伝部部長卢雍政から発言2.jpg

貴州省省委常委兼省委宣伝部部長卢雍政から発言


 開幕式で国際山地旅游連盟(IMTA)と世界旅行ツーリズム理事会(WTTC)、太平洋アジア観光協会(PATA)、世界観光都市聯合会(WTCF)、世界観光連盟(WTA)、中国-アセアンセンター(ACC)、世界運河歴史文化都市協力機構(WCCO)及び中国風景名勝地協会(CNPA)などは各重要な国際観光組織及び業界協会と友好的な協力を通じて、それぞれの優位性を生かし、手を携えて世界の観光業界の回復と発展に貢献するために共同で戦略協力協定あるいは了解覚書に調印した。


IMTA秘書長何亜非から発言 (2).jpg

IMTA何亜非秘書長から発言


 国際山地旅游連盟は発足して以来、ずっと「会員間の交流と協力のプラットフォーム、山岳観光の投資協力と創新のプラットフォーム、山岳観光産業の発展研究と評価のプラットフォーム」という三つのプラットフォームの構築をめぐり、積極的に取り組んでいる。山岳観光の投資協力と創新のプラットフォーム及び山岳観光産業の発展研究と評価のプラットフォームを徹底的に実施するため、今度の年次総会で国際マウンテンツーリズム連盟専門家委員会と投融資委員会が正式的に成立された。邵琪偉連盟副主席と何亜非連盟秘書長は共同で連盟専門家委員会と投融資委員会の成立を宣言した。


IMTA.jpg


 開幕式で「IMTAマウンテンツーリズム賞」の授賞式が行われた。今回、国際山地旅游連盟は初めて「IMTAマウンテンツーリズム賞」を設立して募集をスタートしたという。「マウンテンツーリズム)発展賞」、「マウンテンツーリズム最優秀デスティネーション賞」、「マウンテンツーリズム最優秀アウトドアスポーツ賞」、「マウンテンハイキング最優秀ルート賞」および「マウンテンツーリズム最優秀キャンプ地賞」という五つの賞が設立された。現存の山岳観光関連産品と資源を整理し、細分化された分野における模範を確立し、山岳観光産業を活性化し、自信を取り戻し、業界主導のモデル効果を形成することを目指す。


IMTA6.jpg


 年次会議は、第一回中国セルフドライブツアー観光産業連合会会長サミットならびに貴州の定番セルフドライブツアーのコース推進活動、「貴州省の山岳観光レベルの発展」に関する企業家フォーラム、2020「世界名山対話」、2020「IMTAマウンテンツーリズム賞」のロードショーならびにビジネス交流会、新需要、新市場および新消費に関する「8900」コンセプト会合、「世界名山と貴州山岳観光の対話」写真展、山岳観光と文化展示会などを行う。


IMTA7.jpg


 2018年国際山地旅游連盟年次総会で、第一回「世界名山対話」が開催された。その時日本側の代表入倉博文は世界文化遺産富士山を紹介した。富士山が世界文化遺産なって、富士山をめぐる環境保全と資源整理の活動が行われ、その周辺地域の観光業界が発展した。


IMTA8.jpg

日本国駐重慶総領事館斎藤憲二副総領事はIMTA傅迎春執行秘書長との交流

貴陽中国旅行社姚武強部長が同行


 この度2020「世界名山対話」で、日本代表、山岳とエコロジー観光専門家荒井一洋はビデオ会議に参加し、日本北海道の大雪山を紹介した。大雪山の観光はスキー、登山、クロスカントリーマウンテンバイクなどアウトドアプロジェクト、森林浴など健康的なプロジェクト、アイヌ民族の歴史と文化を体験するプロジェクト、農産品を収穫するプロジェクト、釣りやバードウォッチングなどのプロジェクトなどが含まれる。大雪山では飲食+健康、養生+歴史、文化+四季などを組み合わせることによって、観光者が何度も心ゆくまで楽しめ、多様化ニーズを満足させ、大雪山が付加価値の高い都市型氷雪観光レジャー地になっている。

 今回の世界名山対話にはスイスのアルプスの少女ハイジ峰、ネパールのチョモランマ国家公園、インドネシアのロンボク島ユネスコ世界地質公園なども参加した。


IMTA2.jpg


 第一回中国セルフドライブツアー観光産業連合会会長サミットならびに貴州の伝統セルフドライブツアーコースの推進活動、貴州省は「エコロジー横断旅行、最も美しき田舎観光、温泉養生の旅、革命文化の旅、深き民族情緒の旅、マウンテンスポーツの旅」といった六つのお勧めセルフドライブツアーコースを打ち出し、多彩な貴州文化を有する目的地、人気観光スポットの拡大を目指す。


 コース1:エコロジー横断旅行。貴陽市から始まり、マイカーで自然の奥地の山を通り抜ける観光を体験し、国内最大のミャオ族の集落である西江千戸苗寨を訪問する。


 コース2:最も美しき田舎観光。貴陽市から始まり、佛頂山の温泉の町と周りの景勝区を見て回り、その後、景勝区の有名な宿で休息。


 コース3:温泉養生の旅。貴陽市から始まり、佛頂山の温泉の町、梵浄山、滙善谷の温泉と周りの景勝区を見て回り,その後、景勝区の有名な宿で休息。


 コース4:革命文化の旅 貴陽市から始まり、赤水周辺の景勝区を見て回り、その後、赤水市で休息。


 コース5:深き民族情緒の旅 貴陽市から始まり、貴州少数民族のエスニックな情緒を深く味わい、岜沙一肇興一荔波小七孔一瑶山古寨などの古い多民族観光スポットを見て回り、その後、景勝区の有名な宿で休息。


 コース6:マウンテンスポーツの旅。貴陽市から始まり、妥楽一勝境温泉一梅花山(スキー場)一六盤水一万峰林一興義一平遠古鎮などを見学する。

 

 年次会議は、オンラインとオフラインの組み合わせ、インサイドとアウトサイドの接続という革新的な方法を用い、Sina News、Colorful Guizhou News Website、Zhongwang Newsアプリ、Facebook、Twitterなどの国内外のニューメディアプラットフォームで、年次会議という壮大な行事を遅延なく多くのメディアに配信した。


IMTA5.jpg


 国際山地旅游連盟は2017年に正式に創立以来、積極的に観光産業の国際交流と業務協力を推進し、「山岳資源の保護、山岳文明の伝承、山岳経済の促進、山岳民衆の幸福」という主旨を堅持し、山岳観光産業の発展の経験を総括して共有し、山岳観光産業の発展促進に取り組み、会員間の交流·協力、産業の発展の研究·評価、投資の促進、宣伝の拡大等プラットフォームの構築を中心とし、国際山岳ツアーデー、「世界名山の対話」などのブランドIPを作り、三年連続で年次会議と国際山岳ツアー大会の関連イベントを開催し、会員向けのサービスの提供、国際協力の展開、貴州との対話の重要なプラットフォームとなっている。連盟は設立以来、絶えず各方面において新たな進展を求めている。とりわけ2018年以降挙げてきた成果に、連盟本部ビルの建設、外部との交流や連携、会員向けのサービス、学術研究が含まれる。


IMTA4.jpg


 2020年、国際山地旅游連盟は引き続き多くのチャンネルで相互接続で展開し、ロシア、タジキスタン、インドネシア、ネパール、ミャンマーと中国の6つの国、26の機構が新たに加盟し、会員数は181に達した。国外会員101、国内会員71、個人会員9。会員の国の数はさらに増え、会員構成と分布はさらに合理化し、連盟の「朋友エリア」は更に広がった。


IMTA.jpg


 2020国際山地旅游連盟年次総会が終わってから、参加者は貴州省世界自然遺産赤水と「中国国酒」と呼ばれた茅台酒の産地茅台鎮を視察した。