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貴州の道路

2020-05-24

翻訳:呉 彩彩

修正:須崎 孝子

監修:姚 武強



 貴州省は中国の西南地区の内陸に位置して、全省の94%以上は山地、丘陵で、百平方キロメートル以上の平原が一つもありません。外に出ると山が見え、省都の貴陽はすべて丘陵の中に建てられて、これは貴州省で最も平坦な地区です。山々の間には数百メートルから千メートル以上の高さの谷が縦横に交錯していて、自然環境の厳しさは想像できないです。全省は山地や丘陵に囲まれた高原にあるので、全国で唯一の平原がない省です。


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 昔から貴州人は危険な道のそばで仏像を彫刻して、名前は「岩菩薩」で、旅に出る前に先に礼拝して、平安を求めます。道路が奇険なため、人々は外出して安全に家に帰ることができるかどうかが分かりません。外出は歩くしかなくて、無数の断崖絶壁の縁の曲がりくねった小道を通って、死亡率はきわめて高くて、神仏の加護を求めるしかないです。


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 貴州省で一番早い道路――貴陽環状道路です。民国時代で貴州軍閥桐梓系周西成が貴州省を統治する時期に建設されました。1926年6月、周西成は就任したばかりの6日間で、貴陽市政公所を貴州省政府路政局に変え、路政局に貴陽中学と師範学校の教師と生徒全員と貴陽市民と1000人の兵士を動員するとこの道を建設するよう命じました。周西成は自らに「紫林庵」で開催された道路建設動員大会で演説し、しかも米国人エンジニアの塔徳を顧問に雇いました。「頭橋」で着工式を行う時も、自らにテープカットをして着工しました。二ヶ月のきつい労働を経て、やっと路面の長さは約3キロメートルで、路面の幅は10メートルで、車道の幅は8メートルの砂利を混ぜた道路が完成しました。貴陽環状道路と名前をつけて、現在の環東、環西、環南、環北路とほぼ同じです。これは貴州省で一番早い道路です。


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 貴州省の最初の省際道路――黔桂(貴州と広西の別称)道路です。これは2回に分けて建設されました。第一回は「甘哨」から「独山段」までの長さは109キロで、1932年に着工し、1933年10月にようやく完成しました。第二回は「独山」から「六寨段」までの長さは71キロで、1934年1月に完成しました。貴州省の境界内で、長さは188キロメートル、路床の幅は9メートル、路面の幅は8メートル、砂利の厚さは10から12センチメートルまでで、曲半径の最小は9メートルです。橋が45基あります。全部石アーチ橋で、10トンの積載ができます。全部石積みです。この道は貴州省で一番早い省際道路です。


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 希望がないと思われていた貴州省では、過去10年間で想像もつかないような大きな変化がありました。2015年末までに全省80以上の県に高速道路が開通しました。貴州省の9つの「地級市」(中国の第二級行政区画)は2020年までに全部高速鉄道が開通して、大部分の県は一般鉄道を開通して、同時に10余りの支線空港を建設して、水運も2017年に通航して、汽船は海上から直接に川面の海抜の近い千メートルの烏江上流に達することができて、中央ビルマ油気パイプと中央アジア天然ガスパイプと道路鉄道は同時に高山大川を横切ります。


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 貴州省の高速道路は初期の全省高速道路の1950キロの走行距離から2019年末までに20万キロを突破しました。2001年に「凱裏」から「麻江」までの第一条高速道路が開通しました。2015年に西部地区で率先して県と県の高速道路を実現しました。2018年に貴州省に高速道路項目を建設した12個は617キロで、全省高速道路の走行距離は6450キロに達しました。2009年に高速道路の距離が1000キロを突破してから2019年には7000キロを突破しました。貴州省の高速道路の総距離は全国第4位、西部地区第2位まで上がり、総合密度は全国第一位を保持しています。


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 貴州省6横7縦8連4環状線高速道路計画網は貴州省の高速道路網計画で、その主な内容は2022年までで、貴州高速道路網はこのような形——「6横7縦8連」及び4都市環状線になります。


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 6横:横線の6本の高速道路は「徳江」から「習水」まで、「大興」から「威寧」まで、「江口」から「都格」まで、「鮎魚鋪」から「勝境関」まで、「水口」から「江底」まで、「余慶」から「安龍」までです。


 7縦:縦線の7本の高速道路は「松桃」から「従江」まで、「川沿い」から「榕江」まで、「道真」から「新寨」まで、「崇渓川」から「羅甸」まで、「赤水」から「望謨」まで、「生機」から「興義」まで、「威寧」から「板堤」までです。


 8連:8条連絡線は具体的には、「宥和陽」から「遵義」まで、「貴州西」から「大方県」まで、「扎佐」から「修文」まで、「天柱」から「黄平」まで、「都匀」から「織金県」まで、「恵水」から「安順」まで、「大山」から「六水」まで、「榕江」から「麻尾」までです。


 4都市環状線:4つの都市環状線は、貴陽環状線、遵義環状線、六水環状線、安順環状線です。


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 計画によると、「貴州高速」は中心の集中、多段輻射、相互接続、広範囲をカバーし、能力が十分で、スムーズに接続すると「6つの特徴」を強調し、貴州省で経済区核心都市と周辺「ノード都市」間で基本的に1時間の相互接続を実現し、貴陽を中心に各市州行政センターを結ぶ3時間の交通圏を形成し、各市州行政センターを中心に周辺市と県を結ぶ2時間の交通圏を形成し、9つの市州行政センターの都市に高速道路の環状線を設けています。


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 貴州省はまた、高速道路網は全省のすべての3 A級と以上の観光スポットと大部分の村と町に通達できることを実現し、国家道路の中枢、鉄道の中枢、空港などの重要な交通運輸中枢と産業基地を接続します。経済圏の間では、都市群の都市間の高速道路の車道数は8車線以上に達しています。


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 貴州省で高速道路を建設するペースはずっと速くなり、経済発展も絶えず進歩しています。


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