翻訳:羅 芳
修正:須崎 孝子
監修:姚 武強
貴州の鉄道
1939年、貴州で最初の鉄道が建設された。1944年、貴州省では泗亭から都匀までの150キロに満たない鉄道しかなかった。しかし、その後も国民党によって破壊された。
1958年10月15日、貴州省が解放されると、黔桂鉄道の先行修復が開始され、黔桂鉄道は貴陽まで開通し、貴州省には鉄道がなかった歴史に終止符を打った。
1959年2月1日、貴陽火車駅貴州桂鉄路開通式典が盛大に行われた。これは新中国成立後、貴州省で初めて開通された鉄道路線である。
1956年4月に着工し、10月に運営を開始した。川黔鉄道は小南海から、元綦江鉄道に沿って綦江に出発、引き続き南に貴州に入り、桐梓、遵義、息烽、修文から貴陽まで、全長は423.6キロメートルである。
1972年10月、湘黔鉄道が全線開業した。1936年、国民政府は湘黔鉄道建設のための借款をドイツと結んで初測(初回測定)を行ったが、日中戦争の勃発により中止された。建国後、1958年から1960年にかけて2度工事が中断されたが、1970年9月に再び工事が再開され、1972年10月に開通し、前後37年間かかった。
1990年12月に正式に着工し、1997年3月に南昆鉄道全線が開通し、1997年12月に開業した。
2014年12月、初めて西南地区と珠江デルタを結ぶ高速鉄道路線――貴広高速鉄道が正式に開業し、貴陽はもう一度西部鉄道建設の焦点となった。
1997年12月1日に着工され、2001年12月16日に開通した。北は貴州省六盤水市、南は貴州省盤県柏果鎮に至る。
1998年6月26日、内昆鉄道の新設中間工事が全線着工され、2001年9月に全線が開通した。内昆線は20世紀末に中国西南地区で建設が開始されたもう一つの重要な幹線であり、全長872kmである。
2001年7月7日、貴州省銅仁段渝懐電化鉄道が全面的に工事を開始し、2005年に竣工した。西は重慶市魚嘴駅から貴州銅仁地区を経て湖南懐化に到着し、重慶は鉄道銅仁区間の全長96キロである。
貴州の高速鉄道
2008年10月13日に建設が開始された貴広高速鉄道は貴州第一条の高速鉄道で、工事投資は900億元あまりで、2014年12月20日に全線開通し、貴陽から広州までは4時間がかかる。
2016年12月28日、沪昆高速鉄道の貴昆区間が正式に開通した。沪昆高速鉄道が全線開通した。貴陽から昆明までは2時間がかかる。
2018年1月25日に重慶鉄道が正式に開通した。貴陽から重慶までは2時間がかかる。貴陽から遵義までは40分短縮する。全省で建設された貴陽から広州、昆明、長沙、重慶までの高速鉄道は、貴陽を中心とした新しい「十」字型の高速鉄道ネットワークが形成された。
2019年12月16日、成貴高速鉄道が開通した。成貴高速鉄道の全長は約632.6キロで、時速は250キロで、列車のタイプは和諧号動車グループである。貴陽から成都までの列車の運行時間は今の18時間から3.5時間ぐらいに短縮される。
2015年12月に建設が開始された貴南高速鉄道は、2021年に開通する予定で、貴陽から南寧までは2時間がかかる。貴南高速鉄道は北は貴州省貴陽市から南は広西チワン族自治区南寧市まで全長533キロで、線路の正線長は約487キロで、設計時速は350キロである。
2020年までに全省鉄道の営業距離は4000キロ以上に達し、その中でも高速鉄道は1500キロを超えている。「十三五(第十三次五か年計画)」期間には鉄道建設投資を1200億元完成させなければならない。計画実施後、貴陽から周辺省都及び全国重要経済区まで高速鉄道の接続を実現し、2~7時間の高速鉄道交通圏を形成した。貴陽から他の市(州)の中心都市まで全部高速鉄道の連結を実現し、0.5~2時間の高速鉄道交通圏を形成した。2030年には省内隣接市(州)が鉄道接続を実現し、全省鉄道網がほぼ完成した 。
貴州省は典型的なカルスト地形で、中部から北、東、南の3つの面に傾斜しており、「八山一水一分田(説明:山が多く,耕地や水が欠乏していることを形容する。)」と言われているように、全国で唯一平原に持ってない省である。このため、貴州高速鉄道の建設は、多くの技術難関を克服し、大量の人力と物資を使ってようやく完成した。「緑皮汽車(说明:旧式の汽車,速度が遅いである)」から気化高速鉄道、貴州鉄道の発展まで、無から有、遅から速、線から網までの過程を経験した。
貴州省は近年、国家の貧困扶助計画と観光業の発展に従って、新型の都市化の「一帯一路」戦略を背景に、交通需要が急速に拡大し、貴州省は高速鉄道の発展に力を蓄え、貴州省は「高速鉄道時代」に突入した。高速鉄道時代の貴陽は全国十大高速鉄道の中枢都市の一つとなった。
2時間で重慶、3時間で成都、長沙、4時間で武漢、広州……貴南高速鉄道、貴高高速鉄道の建設と計画に伴い、貴陽交通区の優位性は更に拡大する。国家「一帯一路」の提唱の下、貴陽拠点の地位は西南、華南及び東南区域にとどまらず、中国九条高速鉄道の拠点として発展し、南アジアと東南アジアの「泛亜通衢(说明:交通拠点の中心として重要な位置を示している)」を結ぶ。
現在、貴陽という南西の省都都市は貴陽駅、貴陽北駅、貴陽東駅、貴陽南駅の四つの特等駅(说明:駅の中で最も高い等級は、旅客数が多いことを示している。)を持っている。その中の南駅は西南地区の最大の鉄道中枢編集駅である。貴陽北駅は中国の19の主要総合鉄道の中枢である貴陽鉄道の主要旅客輸送駅の一つで、東は湖南、南は広西、西は雲南に隣接し、北は四川と重慶に連なり、貴州省の高鉄道網の「心臓」でもある。
高速鉄道の開通は地方経済を牽引し、貴州のお土産、例えば漢方薬、生態農産物及び鉱物の販売、ビッグデータの発展は人材を引きつけ、珠江三角、長江デルタに絶えず労働力の良性を輸送する。高速鉄道の成功運行は企業を貴州に誘致し、労働力の民生の発展を高める。
高速鉄道の時代は大流通時代で、高速鉄道は人の流れと物流資金の流れをもたらしてきた。高速鉄道時代は大きな交通時代であり、大きな合作時代であり、人民大衆の生産生活様式を大きく変えることになる。
2019年12月5日から、貴陽の駅電子乗車券の応用を推進した。これは鉄道部門が情報化、インテリジェント化の技術手段を利用して、旅客輸送のサービスの質を高めて、旅客の旅の体験を改善するもう一つの措置である。貴陽の交通区間の管轄範囲内の貴陽北、貴陽東、龍洞堡、龍里北、貴定県、都均東、三都県、榕江、従江など9つの駅の試験的な電子乗車券業務は、発駅と駅に到着してすべての「D、G」の列車を運行している。電子乗車券を買って新幹線に乗る旅客は、直接に切符を買う証明書(二世代有効身分証、外国人居住証、香港マカオ台湾居住証など)を持って駅に顔を識別して駅に入ったり、カードを使って切符を検査したり、車内検査、カードを使って駅を出たりする。鉄道運送企業は紙のチケットを発行しない。
成都市局グループ会社の管轄内には、貴広客専、西成客専、成貴客専成都東至楽山段、峨眉山線など33の駅が含まれている。12月10日から引き続き上海昆高速線、重慶貴線、上海蓉線、吉玉線の盤州、普安県、大関嶺、安順西、平堤南、貴定北、凱里南、三穂、銅仁南、珞璜南、綦江東、水東、桐梓北、桐梓東、婁山関南、遵義、遵義南、息烽、修文県、石柱県、豊都、涪陵北、長寿北、朱砂古鎮24駅で電子乗車券の業務を行っている。
2014年1月1日から施行された「鉄道安全管理条例」では、高速鉄道(高鉄)とは、時速250キロ以上(事前予測を含む)を設計し、かつ初期運行時速200キロ以上の旅客列車専用線鉄道を指す。以上の定義によれば、時速250キロ以下(時速160キロまで)は高速鉄道だけで、高速は時速160キロ以下または120キロ以下の普通列車、低速鉄道と比較する。これは三段階である。
中国の改革開放と近代化建設の「総設計師」鄧小平は、「豊かになるには、まず道をつくる」と言った。中国の改革開放40年は、歴史の長い流れにとって「弾指一振りの間(说明:時間の経過が速いこと)」にすぎない。しかし、そのわずかな間に、中国の列車は、機関車が蒸気機関車、内燃機関車から電気機関車へと画期的な飛躍を遂げた。時速はゆっくり走る四十キロから疾走する三百五十キロ、車両は満員の緑皮車(说明:旧式の汽車,速度が遅いである)から、座席は調節ができてインテリジェントは温度をコントロールできての「復興号」まで。かつてのゆっくりとした列車の悠長から今日の高速列車の「一日千里」の朝出発し夕方に着く、列車のタイプやスピードを上げるたび、縮まれるのは時間の距離であり、加速するのは民衆の足であり、社会経済の発展を反映している。