黔東南州

地坪風雨橋

2018-06-04

 黎平地坪風雨橋は黎平から南に109km離れた地坪上寨村・下寨村と甘竜村の間の南江河に位置しています。清の光緒八年(1882年)に建設され、2001年に中国重要文化財に指定されました。2004年7月に洪水によって流されましたが、2009年5月に修復作業が完了しました。橋の長さ50.6m、幅4.5m、水面からの高さは11mあります。橋の歩道の両側に長い腰掛けが造られており、歩行者はそこで休憩することができます。さらに橋の上には三つの楼閣が建てられており、その中で一番大きいものが中央に建てられています。一番高い楼閣は約5mの高さを持っていて、屋根は五重構造になっており、その先端にはヒョウタンのような飾りがつけられています。両端に位置する屋根は三重構造であり、約3mの高さを持っています。そして橋の壁と天井板には花や鳥、山やトン族の物語の絵が描かれています。雨風橋は釘やリベットを用いることなく、木本来の特性を活かし建てられていて、とても精巧に造られています。雨風橋はトン族人民の知恵と独特の建築技術の結晶であり、濃厚な民族特色をもっていることから、トン族建築の中の代表と呼ぶに相応しいでしょう。