安順天龍鎮天台山は平壩県から南西に15km離れたの所に位置しています。天台山は高さ約60mで、一つの小道がある以外、その周りは全て絶壁で、山道に造られた階段はまるで天へと続く台のようであるということから、天台山と名を付けられました。山の頂上に位置する伍龍寺は釈道(仏教と道教)合一の寺院であり、1590年に建設され、その後何回にもわたり修築されました。伍龍寺では山頂の狭い空間を巧く利用して数多くの寺が建立され、軍事的・宗教的機能を持たすためにその周りに高い城壁が作られました。このような造りの建築物は貴州には珍しく、建築専門家に「石造建築の模範」であると称賛されました。大仏殿の正面にある部屋には呉三桂の朝服と朝笏と宝剣が展示されています。これらの物は呉三桂が伍龍寺を訪れ、この寺の和尚にあたる叔父の呉鳳のもとを訪れた際に、手渡した物です。さらに呉三桂がここで一泊したことも記録に残っています。