安順市

雲山屯

2018-06-04

 安順雲山屯建築群は貴州省安順市西秀区の七眼橋鎮から南東に8km離れた所に位置する駐屯地で、その中には有名な雲山屯と本寨が含まれています。雲山屯は明朝元年に造られ、生活と防御施設が一体となった建築物です。朱元璋は1381年に雲南の梁王が起こした反乱の際に、傅友徳を派遣し、30万の大軍を率いて梁王を討伐させました。歴史家は通常この戦争を「太祖平滇」と呼んでいます。傅友徳は反乱を鎮圧した後に、この軍隊は雲南と貴州の両地で駐屯守備し、その時の駐屯建築が安順に多数存在しています。およそ600年の間にこの地で生活してきた軍隊の末裔たちは祖先から残された長江と淮河流域にある漢族の伝統文化を固守し、貴州省独特な「屯堡文化」を形成しました。その時に貴州に伝わった江南農村の「儺舞」と「嗔拳」の2つの仮面劇が「地劇」のモデルになったと言われています。2001年には中国重要文化財に指定されました。