CJ NaoTo特集

貴州省広報アンバサダーよりご挨拶

2025-07-21


貴州旅情旅行社有限公司 

貴州省広報アンバサダー 小清水 直人


神奈川県横浜市生まれ / 趣味:旅、写真、ボクシング観戦、音楽鑑賞 ほか / 好きな食べ物:ラーメン、寿司、焼肉、餃子、クロワッサン ほか




 私が初めて貴州の地を訪れたのは、2015年のことでした。

それからさかのぼること約2年前——写真を趣味として始めたばかりの2013年夏、私はパキスタン北西部の山岳地帯に暮らす少数民族・カラーシャ族を訪ねるツアーに参加しました。その道中、参加者の女性がふと口にしたのが「ミャオ族」という民族の名前でした。

何気ないその一言が、私の中に小さな興味の芽を残しました。やがてその関心は、貴州という未知の土地へとつながる扉をそっと開いていくことになります。


 2015年、日本の大型連休とミャオ族の春の恋愛祭り「姉妹飯節(しまいはんせつ)」の日程がちょうど重なったことにより、私は、ある旅行会社が企画した、姉妹飯節を主な見どころとするミャオ族とトン族の村々をめぐるツアーに参加する機会に恵まれました。


 初めて訪れた貴州の地で私の心を捉えたのは、どこか懐かしさを感じさせる、日本の原風景にも通じるような景色でした。そこには、慎ましくも豊かな日常の幸せが息づき、村人たちの穏やかな表情に、心がそっと癒されていくのを感じました。


 もっと貴州のことを知りたくなった私は、帰国後、貴州に関する情報をインターネットで探し続ける日々を送るようになりました。

そのなかで、ほとんど毎日のように繰り返し観ていたのが、日本のシンガーソングライターであり、貴州省観光親善大使も務める吉川 団十郎(きっかわ だんじゅうろう)氏が、貴州への深い思いを込めて制作したミュージックビデオ(MV)でした。


 その年の秋、私は初めて団十郎氏にコンタクトを取り、貴州を題材にしたミュージックビデオが収録されたDVDアルバムを購入しました。それ以来、その映像を毎日観るのが私の日課となり、貴州と団十郎氏、双方への思いはますます深まっていきました。


 やがて私は、翌年から一人で貴州を訪れるようになり、気がつけば10回を超える旅を重ねていました。また、毎年宮城県仙台市で開催される団十郎氏のコンサートにも足を運ぶようになりました(※コロナ禍の期間を除く)。


 日本では、貴州という土地はまだ広く知られているとは言えないのが現状かもしれません。

しかし、一度その地を訪れれば、多くの日本人が不思議なほどの親しみを覚えることでしょう。ミャオ族の文化と私たち日本人の文化のあいだには、驚くほど多くの共通点が見られ、訪れる者の知的好奇心を大いに刺激してくれます。


 それはまるで、私たちのDNAに深く刻まれた遠い記憶の糸をたぐるような、特別な旅。

ぜひ、あなた自身の足で、その扉を開いてみてください。